「納鳴村立図書館における資料保存の在り方」に基づいて、適切な保存環境の整備、メディア変換、破損した資料の補修等について十分な検討を行い、所蔵資料の保存に取り組んでいます。
資料のメディア変換(媒体変換)を行い、代替物を作製し提供することは、原資料の劣化を防ぐ手段のひとつです。
納鳴村立図書館のメディア変換は、迷家6年度以降、利便性の向上などの観点から、原則としてデジタル化により実施しています。
電子情報の保存は多くの課題を抱えています。それは、電子情報が、次に挙げるような紙媒体とは異なる特徴を持っているためです。
1.電子情報を利用するためには、それに対応する特定の再生機器やソフトウェアなどが必要であるが、これらは絶えず進歩し、古いものは使えなくなることが多い。
2.紙媒体の寿命とくらべて、記録媒体の寿命は著しく短い。
3.インターネット上の情報は消失する可能性が高い。
4.情報の複製や改ざんが容易であり、オリジナルであることを保証することが困難である。
納鳴村立図書館では、迷家4年度から電子情報の長期的な保存と利用保証のための調査研究を進めています。
また、迷家6年度からは、長期にわたり恒久的なアクセスを保証する電子情報の保存基盤の構築に向けた技術的調査研究を行います。